根管とは?
根管とは、歯の根の中にある神経が通っている管状の空洞のことです。
人間の歯にはどの歯にも神経の通っている根管があります。根管の数や形は歯によって異なります。
前歯は根管の数が少なく形も単純なことが多いですが、奥歯は根管の数が多く形も複雑に曲がっているものも珍しくありません。
根管にはとても狭くなった部分や曲がったものもあるので、感染して悪くなった部分を取り除き、殺菌消毒するのに長い治療期間が必要になることもあります。
根管治療とは?
歯の根の治療(根管治療)とは?
歯の根の治療(根管治療)とは、簡単に言うと歯の根の中の神経が通っている管(根管)の中をキレイにする治療です。
大きなむし歯などが原因で、根管にむし歯菌が入り込んでしまった場合、噛んだ時に歯が痛い,何もしなくてもズキズキするような痛みが生じる,むし歯になった歯の周りの歯茎が腫れるなどの問題が生じます。それらの問題を解決するためには、根管に入り込んだむし歯菌を取り除くために根管治療を行う必要があります。根管治療によって問題を解決できれば、もう一度噛んで食事ができる状態まで歯を回復させることができます。
根管治療は建物の工事に例えると基礎部分の工事になります。基礎部分に問題があると、上の建物がどんなに立派でも地震などで倒壊する恐れがあります。
歯の場合も、根の治療をきちんと行っていないと、上にどんなに良い金属やセラミックを使っても将来的に痛みや腫れなどの不具合が出て再治療が必要になる可能性があります。
このため、根管治療は歯の予後を左右する重要な治療となります。
根管とは?
根管とは、歯の根の中にある神経が通っている管状の空洞のことです。
人間の歯にはどの歯にも神経の通っている根管があります。根管の数や形は歯によって異なります。
前歯は根管の数が少なく形も単純なことが多いですが、奥歯は根管の数が多く形も複雑に曲がっているものも珍しくありません。
根管にはとても狭くなった部分や曲がったものもあるので、感染して悪くなった部分を取り除き、殺菌消毒するのに長い治療期間が必要になることもあります。
根管治療が必要な状態
➀急性歯髄炎
むし歯菌が歯の神経(歯髄)まで到達すると、歯髄に炎症が起きて歯髄炎という状態になります。
急性の歯髄炎では、ほとんどの場合何もしなくてもズキズキする強烈な痛みが生じます。
体の他のところが化膿する時と同じで、歯髄は炎症によって化膿し腫れあがります。しかし、硬組織(歯槽骨)に覆われて膿の逃げ場がないため、歯の内圧が高まります。歯の内圧が高まると、神経が強く圧迫され、強い痛みが生じるようになります。歯が何もしなくてもズキズキと痛む時には、歯髄炎が原因の可能性があります。炎症がひどい場合は痛み止めが効かず、夜眠れないような痛みが生じます。そのような場合は麻酔も効きづらく、何本も麻酔を打たなければならないこともあります。
②慢性歯髄炎~歯髄壊死
さらにむし歯が広がり、象牙質にも穴が開くと、膿の逃げ場ができて歯の中の圧力が一気に下がります。この時に痛みが引いてホッとしますが、実際には治ったのではなく、むし歯によって歯が一段と壊れた状態になっています。
むし歯が進行して歯髄が完全に壊死してしまうと、もう痛みを感じなくなります。
③根尖性歯周炎
痛みがなくなり楽になったからといってそのまま放置すると、細菌の感染はさらに進んでいきます。歯髄が壊死しているため、歯がどんどん壊れていっても痛みを感じません。
歯の内部だけでなく、歯槽骨などもっと広範囲へ炎症が広がっていきます。すると、歯槽骨にあるセンサーが異常を察知し、痛みが生じ始めます。
歯の内側から歯根の先へと押し出された膿は、歯槽骨の中に袋状に溜まります。体調の良い時は平気でも、疲れた時や体力が落ちた時に急に痛みが生じることがあります。また、根の先の膿の袋が大きくなると、骨を突き破って歯茎の腫瘍を作ることもあります。
根管治療の手順
根管治療は例えるなら建物の基礎工事に相当する大切な治療です。
根管治療は大きく分けて以下の4つのステップがあります。
➀むし歯部分の除去
まず、むし歯菌に感染した部分を取り除き、根管の形を整えます。被せ物の中がむし歯になっている場合は、被せ物を壊してむし歯を取り除く必要があります。
②根管内の清掃・消毒
根管内をファイルと呼ばれる器具で物理的に清掃したり、薬品を使って化学的に洗浄・消毒を行って根管内を綺麗にしていきます。
③根管充填
腫れや痛みなどの症状がなくなり、無菌的状態が確認出来たら、根管の中を安全な材料で隙間なく充填します。
消毒して綺麗になった根管内に隙間なく材料を充填することで、再度の細菌感染を予防します。
④土台をたてて歯を作る処置(支台築造・歯冠補綴)
その後は、歯の欠けていた部分を金属やグラスファイバーなどで土台をたてて補強し、その上に金属やセラミックで出来た被せ物をします。土台と被せ物によって歯の形を元のように修復し、噛む機能を回復します。
院長 川口祐一郎
患者様の希望に沿った治療方針を計画し、丁寧な説明、痛みのない治療を心掛けております。
略歴
2012年 松本歯科大学を卒業後、大阪歯科大学にて研修医修了
2013年~2015年 ヤスデンタルクリニック(奈良県)にて勤務
2015年~2021年 おくずみ歯科クリニック(沖縄県)にて一般歯科治療を基本に、口腔外科・矯正・インプラントの専門医指導の下、様々な症例を経験し現在に至る
現在は4児の父親としても奮闘中
◇全顎矯正治療・部分矯正治療コース修了
◇ロマリンダ大学留学コースにてインプラント治療コース修了
◇口臭治療(ほんだ式口臭治療コース、原田式口臭治療コース)修了
◇ホワイトニング(オパールエッセンス)コース修了
◇小児マウスピース予防矯正コース修了
2021年 10月 みんなの歯科 開院