ロケーター義歯とは？｜奈良市｜高の原｜みんなの歯科 | みんなの歯科での治療について | 高の原で歯医者なら地域密着で説明が丁寧なみんなの歯科 | 完全個室

 目次 

１．ロケーター義歯とは？

２．ロケーター義歯の治療の流れ

３．ロケーター義歯のメリット

４．ロケーター義歯のデメリット

５．ロケーター義歯のよくあるご質問

６．担当医紹介

 １．ロケーター義歯とは？ 

ロケーター義歯とは入れ歯をしっかりと固定する方法の一つです。歯を失って入れ歯を使うようになると、咀嚼に関する悩みが発生することがあります。例えば、

　▷ うまく噛むことができない

　▷ 入れ歯が合っていないため食事がしづらい

　▷ 会話中に入れ歯が外れる、または外れそうで気になってしまう

などの悩みが出てくることがあります。そこで、インプラントを２～４本顎の骨に埋め込んで、その上に入れ歯をロケーターという器具を使って固定する治療法があります。これを「ロケーター義歯」といいます。この治療法だと、入れ歯と歯ぐきをロケーターとその留め具で固定するため、安定感があり、入れ歯が外れたりずれるといった不安がなくなり、しっかり噛んだり会話をすることができます。

 ２．ロケーター義歯の治療の流れ 

１．顎の骨にインプラントを埋め込み、そこにロケーターを装着します。(凸凹でいうと、インプラント側が凸になります。)

２．入れ歯の裏側に対になる留め具を埋め込みます。(凸凹でいうと、入れ歯側が凹になります。)

３．インプラントに取り付けたロケーターアバットメントと入れ歯に装着したキャップがパチッとはまり、入れ歯がしっかりと固定されます。

４．入れ歯を装着していただいて、しっかり安定して噛む力が出ているか、違和感がないか等を確認します。

 ３．ロケーター義歯のメリット 

◎入れ歯が安定する

入れ歯がずれたり、外れたり、噛みにくかったり等のお悩みを解決するのがロケーター義歯です。垂直方向の安定性に優れているロケーター義歯なら、外れたりずれることがなく、噛む力も強いため食事も快適になります。

◎骨が瘦せるのを防ぐことができる

顎の骨は歯が抜けて刺激がなくなると痩せてしまいますが、ロケーター義歯はインプラントを埋入するため、骨吸収を防ぐことができます。

◎入れ歯が難しい方も治療可能

ロケーター義歯は総入れ歯・部分入れ歯ともに可能です。入れ歯をするには、歯が生えていたところの歯肉の盛り上がり部分(顎堤)が必要ですが、歯を失って時間が経つと徐々に顎堤が減少していきます。そうすると顎堤と入れ歯が吸着しにくくなり、入れ歯が固定されないため、入れ歯治療が難しくなってしまいます。ロケーター義歯は固定方法が全く異なり、ロケーターによって入れ歯と歯ぐきをパチッと固定するので治療が可能になります。

◎取り外しができる

ロケーター義歯は普通の入れ歯と同じように取り外してのお手入れが可能で、いつも入れ歯を清潔に保つことができます。

◎体への負担が少ない

ロケーター義歯はインプラントの埋入本数が最小２本で治療可能ですので、他の治療法(オールオン４や通常のインプラント治療)に比べて体への負担を抑えることができます。ちなみに総入れ歯の場合、全てをオールオン４ですると最低４本、通常のインプラントで全ての歯を作ろうとすると14本のインプラントが必要になります。ロケーター義歯はインプラント埋入本数は２本と少ないですが、十分な力を発揮してくれますのでご安心ください。

◎治療期間が短い

現在使用中の入れ歯をロケーター義歯として使用することが可能ですので、入れ歯の作製の治療期間が必要なく、全体の治療期間が短くなります。

◎えずきにくい

上顎の保険の入れ歯には入れ歯の中央に口蓋(こうがい)という部分があります。この口蓋は保険の入れ歯の吸着度や強度のために必要なのですが、吐き気や違和感の原因になってしまいます。ロケーター義歯はロケーターで強く固定されているため、この口蓋部分をくり抜いてもしっかり安定します。また、歯ぐきを覆う面が少ないことも吐き気の改善につながり、えずきにくくなります。違和感も少なく、発音もしやすい義歯です。

◎審美性が高い

金具のバネ(クラスプ)を使わずに固定できるため、審美性に優れており、入れ歯の見た目が気になる方にはおすすめです。

◎費用の負担が軽減できる

埋め込むインプラントの本数が最小２本ですので、オールオン４や全てをインプラントにするのに比べると費用の負担が軽減できます。

 ４．ロケーター義歯のデメリット 

×取り外し式である

通常のインプラントは固定されていますが、ロケーターアタッチメントは取り外せます。取り外しが可能なのでケアがしやすいというメリットの反面、入れ歯を取り外してのお手入れが面倒という方には適しません。

×噛む力がインプラントには少し劣る

ロケーター義歯はしっかりと噛むことができますが、インプラントと比べると少し噛む力が劣ります。通常の入れ歯と比べると咬合力は格段にアップします。

×治療ができない場合もある

ロケーター義歯はインプラント手術が必要になりますので、お体の状態などによって治療が難しい場合があります。

 ５．ロケーター義歯のよくある質問 

Q.しっかり噛めますか？

顎の骨と結合したインプラントが固定源になるのでしっかりと噛むことができます。インプラントとロケーターアタッチメントで固定された入れ歯はずれたりすることがなく安定しているので食事もよく噛めます。

Q.今使っている入れ歯を使えますか？

現在お使いの入れ歯の内側に留め具を取り付けることで、ロケーター義歯として使用することができます。入れ歯でお困りの方は是非ご相談ください。

Q.インプラントが必要ですか？

インプラントの埋入が必要になります。インプラントの本数は２本必要ですが、全てインプラントで治療しようとすると少なくとも４本の埋入が必要になります。

Q.インプラント手術の痛みが心配です

治療に伴う痛みについても心配されるかと思いますが、実際インプラント手術を受けられた多くの方が「思っていたよりも痛くなかった」という感想をもたれます。当院では痛みの少ないインプラント治療を心掛けておりますのでご安心ください。

Q.総入れ歯でも部分入れ歯でもできますか？

総入れ歯でも部分入れ歯でもロケーター義歯治療は可能です。どちらの場合も安定感が増して、しっかり噛めるようになるので入れ歯のがたつきやずれ、話しづらさなどでお困りの方にはおすすめの治療法です。